アントニオデニーロスパゲティという商品をご存知だろうか。
CGCブランドから発売されているスパゲティで、CGCに加盟する全国のスーパーで買うことができる。
生産地はイタリア。
味、食感ともに申し分なく、なにより値段が安いので、同じくイタリア産のスパゲティである「バリラ」にあやかって、「貧者のバリラ」として人気を博している。
私自身も貧者に属しているので、長年、このアントニオデニーロスパゲティを愛用してきたのだが、ここ最近、この商品にちょっとした異変が生じている。
きっかけは今年2022年4月から顕著になった食料品の値上げだ。
サラダ油、インスタントラーメン、ツナ缶、マヨネーズなど、様々な商品の値段が上がったが、このアントニオデニーロスパゲティの値段も大幅に上がった。
以前は、一袋1㎏入りが通常で248円、特売日なら198円で購入できた。
それが、同じ1㎏入りが298円で固定され、値下げされることはほぼなくなった。
そんな状況の中、先日、近所のCGCに加盟していないスーパーに行ったところ、1㎏入りのバリラが298円で売られていた。
これまで「貧者のバリラ」だったアントニオデニーロスパゲティが、本家のバリラと同じ値段になっていたのである。
店頭でそれを見た私は、バリラを3㎏ほど購入して、家に帰った。
その日以来、アントニオデニーロスパゲティが置いてあった台所の棚の定位置には、バリラが並んでいる。
アントニオデニーロスパゲティが安かった当時、値段の高かったバリラには、どこか憧れのような気持ちがあった。
今では、そのバリラが自宅の台所に大量にある。
食べているスパゲティは「貧者のバリラ」から本家のバリラに変わったが、自分は貧者から脱出したのだろうか…。
どこか複雑な思いを抱きながら、この日、インゲンとじゃこのスパゲティを作った。
〇材料
スパゲティ
インゲン
じゃこ
ニンニク
鷹の爪
オリーブオイル
塩(スパゲティのゆで汁用・ゆで汁の塩分濃度は1%)
〇レシピ
ニンニクは薄くスライス。
鷹の爪は適当な大きさに切る。
インゲンは食べやすい長さにぶつ切り。
フライパンにオリーブオイルを敷いて、ニンニクと鷹の爪に弱火で火を通す。
ニンニクの香りが上がったらインゲンを入れて軽く炒める。
インゲンに油が回ったら、ゆで汁を入れて、インゲンに火が通るまで軽く煮る。
インゲンに火が通ったら、茹で上がったスパゲティとじゃこを入れて全体を和える。
器に盛って完成。
材料さえあれば、短時間でパパっと作れるので、一人暮らしにはお勧めの一品だ。