この日の夕方、買い物を終えて、夕食をとるべく、駅前の老舗町中華『今金』にやってきた。
こじんまりとした店内は、カウンター席が4席。
二人掛けのテーブル席が二つ。
4人掛けのテーブル席が二つ。
入店したのは18:00ごろ。
お客さんは自分と、年配の女性が一人。
この女性は常連さんのようで、お店の方と親しげに話しながら飲んでいた。
席について、メニューを一通り見る。
全体的にリーズナブルな値段設定。
今の時代にラーメン530円は奇跡的だ。
メニューが多いのでちょっと迷ったが、店名のついた今金麺の大盛とライスを注文。
今金麺は塩と醤油から好きな方を選べる。
今回は醤油を選んだ。
店内の張り紙を見ると、おろし生姜とおろしニンニクを追加でトッピングできるとのことだったので、ニンニクと生姜、両方ともトッピングした。
少し待って到着。
ラーメンとライスの他に、お新香とがんもの煮物がついていた。
生姜風味の醤油スープにはうっすらととろみがついていて熱々。
さっそく一口飲んでみると、キリっとしたしょっぱさを感じる切れのある味。
そのあとを追いかけてくるじんわりとした甘みと旨味が体に沁みて旨い。
今時のラーメン屋のスープというよりも、いわゆる町中華のスープという感じ。
具材は、豚肉、玉ねぎ、長ネギ、そしてスープ全体に溶き卵が入っている。
麺はやや柔らかめの茹で加減。
とろみのあるスープが絡んだチュルチュル食感で実に旨い。
食べていて思ったのだが、この今金麺、ご飯と非常によく合う味付け。
今回はライスも頼んだが、これは正解だった。
熱々の今金麺をフーフーいいながら一気に完食。
ごちそうさまでした!!
〇追記
食事が終わった後、お店の方と少し話したのだが、こちらの『今金』さん、2023年で創業100周年。
今の旦那さんは三代目とのこと。
二代目が一番長く営業したらしい。
そんな歴史のある今金さんだが、旦那さんの体が腱鞘炎やらでボロボロだそうで、2024年12月31日で閉店予定らしい。
一つの町で100年続いた老舗がなくなるというのは寂しい気もするが、お店にはお店なりの事情もあるのだろう。
会計後にサービスの飴をもらった。
ざるにたくさん盛られていた飴を「どうぞ」といわれたので一つとったら、ご主人自ら「もっとどうぞ」と言って、たっぷり一握り渡してくれた。
家に帰って数えたら10個もあった。
〇今回の会計
今金ラーメン 700円
大盛 150円
ライス 200円
合計:1050円
〇店舗情報
今金
神奈川県小田原市浜町1丁目1-5
TEL:0465-22-5964
駐車場:不明