この日の夕食は開成町にある『千家 大井松田店』にやってきた。
この千家、オープンして十年以上経つと思うのだが、開店当初は濃厚豚骨を売りにしており、スープを一口飲んだらガツンと来る濃いめの豚骨醤油ラーメンを出していた。
しかし、数年前に大きく路線変更して、ラーメンショップ的なあっさり系のライト豚骨を出す店に変わった。
その後、コロナ禍の影響で自分の外出頻度ががっくり減ったこともあって、しばらく足が遠のいていたのだが、たまたま夕食時に近くを通ったので、久しぶりに訪れてみた。
店の内装は以前とほとんど変わっていない。
入り口に券売機があるので、そこで食券を買って店長さんに渡す。
家系ラーメンの店なので注文の際に好みを聞かれるが、今回は全て「普通」にした。
コロナ対策をかなり厳重にやっているようで、カウンターにはアクリル板で間仕切りが置かれており、全ての席に黙食をお願いする張り紙が貼られている。
また、テーブル席の上にも「案内されるまでテーブル席にはつかないでください」と書かれた紙が貼られている。
それらの張り紙の影響もあってか、なんとなく店の雰囲気が堅苦しい。
以前は、もっと緩い感じの店だったように記憶しているのだが、お客さんとの間で何かトラブルでもあったのだろうか…。
そうこうしている間にラーメンが到着。
家系ラーメンらしい美味しそうなビジュアル。
今回のメニューは、海苔を追加でトッピングしたラーメン大盛りと小ライス。
ちなみに、こちらの千家、チャーシューご飯のような味のついたご飯もののサイドメニューはあるのだが、白いご飯のいわゆる「ライス」は小ライスしかない。
個人的には、家系ラーメンは白いご飯との相性が抜群なので、普通サイズ、さらに言えば、大ライスが欲しいところ。
お店の人にはぜひ検討してもらいたい。
さっそくスープから。
口にした瞬間、醤油の塩分をパキーンと感じる切れのあるスープ。
確かに、豚骨の濃度という意味では、以前とは違うあっさり系の豚骨醤油だが、パンチは十分にあるのでこれはこれで旨い。
続いて、麺を…。
しっかりとしたコシのある麺で旨い。
ただ、この麺、以前の麺とは違う気がする。
以前は、表面に光沢があってすすったときにチュルチュル感のある麺だったように記憶しているが、今の麺は、ラーメンショップの麺を太めにした感じ。
以前の麺も美味しかったが、今の麺もこれはこれで旨い。
家系の具材に欠かせないほうれん草もいい仕事をしている。
トッピングした海苔は、豚骨醤油のスープに軽く浸してご飯に乗せる。
間違いのない味。
家系ラーメンは、この海苔とライスが本体なのではないかと思うほど旨い。
個人的に、家系ラーメンの魅力の六割は海苔とライスの組み合わせだと思う。
ライスが終盤に差し掛かったら、チャーシューを乗せる。
ホロホロに煮込まれたチャーシューでご飯がすすむ。
小ライスの量では物足りない。
やはり、ここは大ライスが欲しいところだ。
ラーメンを七割方食べたら、テーブルに置いてあるおろしニンニクを投入。
毎度のことながら、豚骨醤油とニンニクの相性は抜群。
ラーメン、ライス、猛然と食べ尽くしてきれいに完食。
ごちそうさまでした!!
〇今回の会計
ラーメン 730円
大盛 200円
海苔トッピング 100円
小ライス 100円
合計:1130円
〇店舗情報
千家 大井松田店
神奈川県足柄上郡開成町宮台396-1
TEL:0465-83-6779
駐車場:有(道路を挟んで反対側のパチンコ屋の駐車場を利用)