春は野菜に困る。
冬であれば、白菜やダイコン、蕪などボリュームのある野菜がリーズナブルな値段で売られている。
また、夏になれば、ピーマンやオクラ、かぼちゃ、ズッキーニ、シシトウ、トマトなど、色とりどりの緑黄色野菜が店頭に並ぶ。
問題なのは春先、まさに今の時期である。
春先も、タケノコやフキノトウ、春菊、春キャベツなど、一応、それなりに旬の野菜はそろっているのだが、これらの野菜はどうにも一癖二癖あって、日々の自炊にはなかなかに使いづらい。
タケノコはかなり本格的なあく抜きが必要だし、フキノトウは値段の割に全くボリュームが無く、毎日の食卓に上る野菜としては非現実的だ。
そう考えると一番使い勝手が良さそうなのが春キャベツなのだが、今年はこの春キャベツが意外と高い。
今年の冬はキャベツの値段がずいぶんと安かったので、その反動かとも思うのだが、先月の頭ぐらいからどうもキャベツが高い。
春野菜で唯一食卓のレギュラーを張れる野菜といっていい春キャベツがこの状態だと、スーパーの店頭で頭を悩ます時間がどうしても長くなってしまう。
あと少しすれば新玉ねぎが比較的リーズナブルな値段で出てくるので、もう少しの辛抱なのだが、それでもあと一ヶ月は野菜売り場で毎日の献立に悩む日々が続きそうだ。
そんな中年おじさんは、この日、豚肉とオクラのピリ辛炒めを作った。
〇材料
豚肉(切り落とし)
オクラ
エリンギ
砂糖
みりん
醤油
一味唐辛子
〇レシピ
オクラは斜めに大きく切る。
エリンギは食べやすいサイズにスライス。
フライパンに油を敷く。
フライパンが熱くなったら、豚肉を入れて炒める。
豚肉におおよそ火が通ったら、オクラとエリンギを入れて炒める。
オクラに火が通って柔らかくなってきたら、砂糖、醤油、みりんを入れて炒め煮する。
調味料の水分が飛んでいい具合になったら、仕上げに一味唐辛子を入れて炒め合わせる。
皿に盛って完成。
今回は仕上げに一味を使ったが、七味でもおいしくできる。
また、一味や七味が無い場合は、野菜を入れる前に豆板醤を入れても、ピリ辛の美味しい炒め物に仕上がる。
調理手順が簡単ですぐに作れるので、夕飯のおかずを手早く作りたいときには最高の一品だ。