かぼちゃを旨いと思うようになったのは、40を過ぎてからのことだと思う。
若いころはもちろん、30歳の後半になっても、かぼちゃを食べたいと思うようなことはなかった。
しかし、40を回ったあたりから、ふと、かぼちゃが食べたいと思うようになった。
それ以来、頻度こそ多くはないが、ときどきかぼちゃを食べている。
かぼちゃとは何の関係もない話だが、迷惑メールを配信している業者は、何らかの方法で送る側の年齢をおおよそ把握しているのだろうと思う。
仕事の関係で、WEB上に仕事用のメールアドレスをさらしているのだが、これをやっていると、迷惑メールの数が日に日に増えてくる。
ほとんどのメールはすぐに削除してしまうのだが、ときどき、迷惑メールの内容をチェックしてみることがある。
よくあるのが「あなたのデバイスをハッキングしました」的な内容のもので、翻訳ソフト丸出しの日本語で書かれているから、間違いなく、海外から送られてくるのだろう。
この手の迷惑メール、昔は最終的に「ハッキングを解消してほしければお金を送ってください」だった。
しかし、ここ数年は、「ハッキングを解消してほしければビットコインを送金してください」に変わっているのだ。
時代の変化にしっかりと対応しているあたりはさすがという感じだが、もう一つよくあるタイプの迷惑メールが、「バイアグラ買いませんか？」である。
私のところに届くのは、主にカナダの業者を名乗る人物からのメールで、「ご注文いただいたバイアグラを送る準備ができました。つきましては、料金の〇〇ドルを…」といった内容のものだ。
これはこれで、よくあるタイプの迷惑メールなのだろうが、このメールの関心するところは、自分が40歳を超えた途端に送られてくるようになったことである。
若いころはもちろん、30歳の後半になっても、こういった内容の迷惑メールが送られてくることはなかった。
しかし、40を回ったあたりから、突然、「バイアグラ買いませんか？」が送られてくるようになった。
それ以来、かなりの頻度で、この手のメールが送られてくる。
迷惑メール配信業者とはいえ、送る側の性別や年齢の調査といった最低限のことはやっているのだと思うと、適当に営業している怠惰な自営業者の我が身を省みて、どこか頭が下がる思いがする。
そんな具合で、かぼちゃへの欲求とバイアグラ購入のメールがときどきやってくる中年男性は、この日、鶏肉とかぼちゃの煮物を作った。
出来るまで多少時間はかかるが、調理手順は簡単だ。
レシピ
かぼちゃの皮を適当に削る。
かぼちゃを食べやすい大きさに切る。
(かぼちゃの大きさは各人の好みだが、出来上がりの味と調理中の煮崩れ等も考えると、やや大きめにしておいた方がいいと思う。)
かぼちゃを切ったら、鍋にかぼちゃと鶏肉を入れて水を張り、砂糖とみりんを入れて火にかける。
沸騰したら軽く灰汁をとる。
灰汁をとったら火を弱め、落し蓋と蓋をしてかぼちゃが柔らかくなるまで20分ほど煮る。
20分ほど経ってかぼちゃが柔らかくなったことを確認したら、火を切って蓋をし、このまま粗熱が取れるまで放置する。
粗熱が取れたら、蓋と落し蓋をとって醤油を入れ、再度、火にかける。
あとは、焦げ付かないように気を付けながら、煮汁が少なくなるまで詰めていく。
これで完成。
いい感じの夕食のおかずだ。
材料
鶏肉(もも肉か肩肉)
かぼちゃ
砂糖
みりん
醤油
動画
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