20250303 乱高下からのトランプ砲で円高 ~ 為替にまつわる覚書 ~ 乱高下

この日のドル円は朝から乱高下。

150.643で寄り付いたのち、日本時間に一旦151.021まで上昇。

しかし、そこから急落して、欧州時間にかけてズルズルと下げ、18時台に149.946をつけた。

この段階ですでに1円10銭ほど動いているのだが、この日の値動きはここからが本番だった。

149.946の安値を付けた後、今度は一転して急上昇。

5分足レベルで見ても全く押しが無いまま3時間半ほど上げ続けて、21時台に日本時間の高値を大きく更新する151.301を付けた。

すると、今度はここから急落を初めて23時台に150.587まで下落。

さらには4日の0時に発表されたアメリカのISM製造業購買担当者景気指数が予想50.6のところ50.3と振るわず、もう一段ドスンと下げて150.082を付けた。

ここから5時間ほど150円前半も揉んでいたものの、早朝5時過ぎ、真打登場とばかりにトランプ大統領が「円や中国元は通貨として弱い」「通貨安の国には関税を課す」と日本と中国を名指しで批判。

この一言でドル円は一気に下落して本日安値の149.100を付けた。

ちなみに、円安に言及する際に、トランプさんはカナダとメキシコへの関税にも言及しており、カナダとメキシコへは予定通り3月4日から25%の関税が課されることになった。

こうやって書いていても上下の値動きが大きすぎて、なんだかわけのわからない相場。

週末に行われたトランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談が前代未聞の大荒れな結末を迎えたことで、相場が敏感になっていたのかもしれないが、「それにしても…」という感じはする。

また、トランプ大統領の円安牽制発言が出たことで、ドル円の頭はかなり重くなった雰囲気。

もちろん、相場がかなり荒れているので「ドル円が重くなった」とはいえ、1円レベルの大きなショートカバーは普通に出てくるだろうが、それでも、しばらくは円高ドル安の地合いが続きそうだ。

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