午前中から買い物に出ていて、19:00頃に帰宅し、PCを起動してFXのチャートに目をやると、ドル円、ドルストレート、クロス円が大きく下落していた。
円買いドル買いの様相で、とりわけクロス円の下げがひどい。
詳しく見てみると、円とドルの他にもスイスフラン、ゴールド、債券が買われていたようだ。
どうみてもリスクオフ相場。
しかも、値動きから見て、世界的な規模でなんらかの事件が起こったことは明白なので、SNSやニュースサイトなどを使って調べてみるものの、このときは今一つ決定的な情報は得られなかった。
しかし、1時間ほど情報を探っているうちに、震源地がロシアであることがわかってきた。
事の流れは以下のような感じらしい。
17日に、バイデン大統領が、ウクライナ政府に対して、アメリカからウクライナに供与された長距離ミサイル(ATACMS)の使用許可を出した。
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18日に、ウクライナがさっそくそのミサイルを使用。ロシア領内の兵器庫を攻撃。
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この攻撃を受けて、19日にロシアのプーチン大統領が核ドクトリンの改定を承認し、核兵器の使用基準を緩和。通常兵器による攻撃に対しても核兵器の使用を示唆したことで、リスクオフが進み、相場全体の下落につながった。
なんとも物騒な話。
穏やかな結末を向けてほしいとは思うものの、戦争の当事国であるウクライナとロシアにとっては、領土が絡む問題なので、お互い譲歩することも難しいのだろう。
ロシアがウクライナに侵攻してから、もう2年以上たつ。この戦争はどういう結末を迎えるのだろう。
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追記
その後、ロシアのラブロフ外相が、インドのテレビ局のインタビューで、「ロシアは核戦争の回避にコミットしている」と発言したことから、状況が楽観視され、ドル円、ドルストレート、クロス円の下落は一気に解消された。
どの通貨ペアも、下落を全戻ししてさらにお釣りがくるほど上昇しており、いったいこの下落は何だったのかという感じ…。