20241115 ドル円が怪しい下落 ~ 為替にまつわる覚書 ~

今日、ドル円が怪しい値動きを見せた。

寄り付きから日本時間仲値にかけてスルスルと上昇し、156.750を付けると、そこから踵を返してズルズルと下落。

12:00頃に156.275を付けてから、しばらくは値幅30銭ほどのレンジで推移していたが、欧州時間に入ってからさらに下落。

少しでも戻ればすぐに頭を叩かれる、何らかの意思を感じる値動きで、19:30に155.217をつけた。

この段階で高値から1円50銭落ちている。

これが単純なドル売りなら、ドルストレートが上昇するはずなのだが、ユーロドルが少し上がっているぐらいで、ポンドドルや豪ドルドルにはそれほど大きな動きは無い。

明らかに、円が買われているのだ。SNSを見ると、「15日なので外債の償還や利払いがある」という見解も見られたが、FX業界で社長といえばこの人でおなじみ、JFXの小林社長はステルス介入の可能性を示唆していた。

実際に介入が行われたのかどうかは月末になるまで分からないが、これまでのドル買いの流れからすると明らかに異質な値動きになった。

しかも、この日の値動きはここで終わらなかった。

アメリカ時間に入って小売売上高などの指標をこなした午前0:00過ぎ、再び下落が始まった。

指標後に一旦155.777まで戻したものの、ここから急転直下で下がり始め、午前3:15の時点で154割れ手前の154.091まで1円70銭弱下げた。

今日の高値から見ると、2円65銭ほど下がったことになる。

これまでの上昇幅が大きすぎるので、チャートだけを見ると、これぐらい下げても調整の範囲内に見えなくもないが、円の雰囲気が少し変わったような感じもするので、来週のドル円はちょっと注意した方がよさそうだ。

追記

16日の午前3時以降、ドル円はさらに売り込んで153.862まで下落。その後、引けにかけて少し戻って、最終的に154.337で引けた。この日の値幅を見ると、実に2円89銭。大きな値動きの一日だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA