ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言原稿が出回ると同時に、ドルが大きく売られ、ドル全面安となった。
ドル円は、23日の23:00から大きく崩れ始め、引け間際の24日午前4:35分ごろに安値の144.046を付けた。
この日の高値が146.481なので、2円40銭ほど下げたことになる。
日銀とFRB、両中央銀行の今後の方針が、それぞれの総裁の発言によって裏付けられたことで、今後しばらくは、多少の戻り局面はあったにしても、基本的にはドル売りの展開になるのだろう。
また、この日は、元財務官で退官後は島根県知事を務めていた溝口善兵衛氏の訃報が報じられた。
溝口氏が財務官を務めていた頃、自分はFXとは無縁の生活をしていたので、氏の活躍ぶりを直接見知っていたわけではない。
しかし、為替介入のはなしが出るたびに年配のアナリストの口から「溝口善兵衛」という名前が出るのをチラホラ耳にしていたので、この名前には何となく親近感があった。
先日退官した神田財務官も非常に個性的な人だったが、現職の三村淳氏も「ミスター・〇〇」と呼ばれるような活躍を見せてくれるだろうか。