この日はアメリカがイランを攻撃した翌日、しかも週明けの月曜日ということもあって、どんな値動きになるのか不謹慎ながら少しワクワクしていた。
個人的には、大きく下窓を開けてスタートし、その後、日本時間の仲値で窓を埋め、欧州時間もその値動きを引き継いで147円ぐらいまで上がるのかな…、ぐらいに考えていた。
ところが、蓋を開けてみるとまさかの上窓を開けてのスタート。
空いた窓は9時前には埋まったものの、その後、日本時間の午前中は思いの外おとなしい値動きで、上下幅はせいぜい50銭ほどだった。
日曜日に起こった出来事がかなり大きかったので、本邦勢は海外勢の出方をうかがう展開になるのかと思ったのもつかの間、昼の12時過ぎぐらいからドル円がズルズルと上がり始めた。
突発的な値動きこそなかったものの、押し目らしい押しもなく、何とも薄気味悪いジリジリとした強烈な上昇が8時間ほど続き、20時ごろにはついに148円まで到達した。
日本時間の安値は146.144。この時点で2円弱上がっている。
色々な情報を探ってみると、この上昇の原因は有事のドル買いということらしい。
以前は有事といえば円買いで、何か事が起こればドル円は下がっていたものだが、もう「有事の円買い」という考え方は通用しないのだろう。
なんともすごい値動きになったと思っていたのだが、この日の値動きはここでは終わらなかった。
米国時間に入ると、これまでタカ派の立場を貫いていたFRBのボウマン理事が「インフレが抑制されたままなら7月の利下げを支持する」とハト派の発言をしたことでドルが急落。


ドル円も一気に下落して24日の午前3時過ぎに本日安値の146.011をつけた。
片道2円弱、往復4円の行って来い。
大きな事件があった後ということで、相場が過敏になっていたのかもしれないが、それにしても…。
何とも言いようのない大相場になった。
20250623のドル円
