日本時間の22日早朝、アメリカがイランを攻撃した。
作戦名は「真夜中のハンマー」。
この攻撃にはB2爆撃機6機を中心に、125機以上の航空機が投入された。
攻撃目標は、イラン国内のフォルド(Fordow)、ナタンズ(Natanz)、イスファハン(Isfahan)にある3箇所の核施設。
地下貫通段であるバンカーバスターが14発投下され、地下核施設に大きなダメージを与えた。
攻撃後のトランプ大統領の演説によれば、「イランの各濃縮施設は完全に消滅した」とのことだが、イラン側からは「濃縮ウランは別の場所に移した」という発言も出ており、核施設への攻撃がイランにどれほどのダメージが与えたのかは不透明。
金曜日の時点で、トランプ大統領は、「イランへの攻撃は2週間以内に決定する」としていたので、今回の攻撃は世界中で大きな驚きをもって受け止められた。
また、夜になって、「イラン議会がホルムズ海峡の封鎖を承認した」というニュースが出てきた。
現時点では、まだ「議会が承認した」という段階で、ホルムズ海峡が実際に封鎖されるには「「国家安全保障最高評議会」の決定が必要とのことだが、ホルムズ海峡は原油と天然ガスの20%が行き交う海上輸送の要素であり、実際に封鎖されれば、資源価格の高騰に端を発する経済的な混乱は避けられないだろう。
実際、今回の攻撃を受けて原油が高騰、ダウとナスダックは下落した。



来週以降、為替相場がどうなるかわからないが、ニュース次第で相場が大きく上下に動くヘッドライン相場になる可能性もあるので、利確と損切りにはいつも以上に気を使う必要があるだろう。
イラン攻撃後のトランプ大統領の演説(ニコニコニュース)
イラン議会がホルムズ海峡封鎖を決定したことを伝えるニュース(ロイター)
米国が介入したことでイスラエルとイランの紛争が早期に決着するとの見方が出て、イスラエルをはじめとした中東の株価が上昇(ブルームバーグ)