20250413 関税かけるの?かけないの? ~ 為替にまつわる覚書 ~

ここ最近、マーケットはアメリカと中国の関税戦争の話題でもちきりだが、ここへ来て、アメリカ側からちゃぶ台をひっくり返すようなニュースが出てきた。

アメリカが中国に課している相互関税の対象から、スマートフォン、ノートPC、メモリーチップ等の電子機器を除外するとのこと。

これらの商品は、対中国関税の対象商品の中でも目玉になっているものなので、これらに関税がかからないとなれば、アメリカの対中関税は骨抜きになる。

言い換えれば、トランプさんの負けである。

正直、アメリカがこんなにあっさり負けを認めるとは思わなかったのだが、トランプさんも、アメリカではテック系の商品をほぼ作れないという現実には屈するしかなかったのだろう。

これで関税戦争が一旦の終わりを迎えるとなると、アメリカの勝ち負けは置いておいて、相場に安心感が出て週明け月曜日は上昇相場になるだろう…、と思っていたところにこんなニュースが入って来た。

電子機器は、一旦、関税の対象外となるものの、1~2ヶ月の間に導入される「半導体関税」の対象となるというのだ。

「半導体関税」ってなに…?

この文面を読む限り、アメリカはまだ新しい関税を検討しているようにみえる。

そして、今回発表された「電子機器の相互関税からの除外」は、恒久的に除外されるというのではなく、相互関税からは一旦除外して、新規に適用される半導体関税の対象として、再度、関税をかけなおすということのようだ。

仮に、後から出てきたニュースが事実なら、関税に関する先行きの不透明感から、市場は再び下落することになるだろう。

しかし、これだけコロコロと状況が変わってしまうと、売るのも買うのも怖いというのが正直なところ。

関税をかけるのか?かけないのか?

今回のドタバタに決着がつくまでは、まだしばらくかかりそうだ。

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