昨日8日、一瞬持ち直したかに見えた株価はアメリカ時間が進むにつれてジリジリと下げ、まだまだ予断を許さない状況であることが明確になった。
そんな流れを引き継いだ9日の日本時間、相変わらず株も為替も下落基調。
欧州時間、アメリカ時間に入ってもこの流れは変わらず。
さらには、中国が「米国製品に追加で84%の関税を課す」と発表したことで、下落の流れは決定的に。

アメリカも中国も互いに一歩も譲らず、貿易戦争の長期化、下落の長期化が見えてきたところにトランプさんの痛烈な一発がさく裂した。
「報復を行わない国々に対して90日間の猶予を認める」と発言したのだ。

このニュースは、7日に一度出て来たもののすぐさまフェイクニュースとして撤回されたものだ。
そのフェイクニュースが真実だったということで、株、ドル、米国債が爆上げ。

ドル円も、その日の安値である143.997から148.268まで暴騰。
それまでの下落基調の流れが一気に反転した。
今後もこの流れが続くかどうかはわからないが、一旦、下落は一休みということになるのかもしれない。
なお、関税の90日間停止が発表されたのと同時に、中国への関税が125%に引き上げられることが発表されている。

一時的な猶予は与えられたものの、米中の貿易戦争はまだまだ続きそうだ。