先週の金曜日に引き続いて、株、為替ともに朝から荒っぽい値動きになった。
ドル円は先週末終値が146.958に対して、本日始値が145.568ということで、1円40銭ほどの窓を開けてスタート。
そこからさらに下落して8:20頃には144.812まで押し込んだので、今日中にこの窓埋めは無理かと思ったのだが、午前中のうちに一気に戻して、146.845まで上昇。
日本時間の前場のうちに窓を埋めてしまった。
為替は上記のような大きな上下動をしていたのだが、日経平均の方は一方的な展開で、寄り付いてから戻りらしい戻りもほとんどなくどんどん下落して、8:55分にサーキットブレーカーが発動。
日経平均史上最大の下げ幅を記録した昨年8月5日月曜日の安値を下回ってしまった。
日本時間の値動きだけでも、株と為替ともに非常に荒い値動きだったのだが、この日の本番はアメリカ時間に入ってからだった。
アメリカ時間に入った23:10分ごろ、米株と日本株をはじめとした全ての株価や指数、そして為替ではドルが暴騰。
ドル円は5分弱で1円ほど上昇し、日経平均は上昇の勢いが強すぎて本日2度目のサーキットブレーカーが発動。

株の歴史については何の知識もないのではっきりしたことは言えないのだが、1日のうちで上下でサーキットブレーカーが発動したことはあるのだろうか?
原因は、アメリカ発のニュースで「トランプ大統領が中国以外の国に対する関税を90日間停止すると発表した」というもの。

上昇の勢いがあまりにもすごかったので、これで株も為替も底打ちと思ったのだが、すぐさまさっきの上昇の値幅を打ち消す勢いで猛烈に下落を始めた。
下落の原因は、ホワイトハウスが「90日間の関税停止はフェイクニュースである」と発表したこと。

これによって株は再び下落を意識させる展開となった。
さらに、その数分後、トランプ大統領が自身のSNSで中国に対して「34%の報復関税を撤回しなければ、さらに50%の追加関税を課す」と警告。

これによって株の上値はさらに重たくなった。
一方、ドル円の方はトランプ大統領の発言が出た後もじわじわと上昇し、8日の1:10頃に148.102をつけた。
なんとなく、為替の方は底打ちの気配を感じるものの、株の方はまだ安心できない状況。
明日の相場はどうなることやら…。
まだまだ激しい値動きは続きそうだ。



