『まことちゃん』や『漂流教室』の作者である漫画家の楳図かずおさんの訃報が報じられた。
亡くなったのは10月28日の午後3時40分。死因は胃がん。享年88歳。
88歳という年齢が気になって、Copilotに漫画家の平均寿命について聞いてみた。
帰ってきた答えは以下の通り。
「漫画家の平均寿命についての具体的なデータは見つかりませんでしたが、一般的には健康状態や生活習慣、ストレスレベルなどによって異なります。また、職業環境や作業の内容も影響することがあります。」
要するに「わからん」ということなのだろうが、手塚治虫や石ノ森章太郎の例を挙げるまでもなく、今年亡くなった鳥山明やさくらももこのことを考えても、なんとなく、漫画家は短命なイメージがある。
もちろん、藤子不二雄Aや松本零士、水木しげるなど、長命な作家もいるが、88歳というのは、やはり、漫画家の中ではかなり長寿の部類なのではないだろうか。
楳図かずおは、晩年、漫画の作品を発表することはほとんどなかったので、自分の世代にとっては、発表された作品をリアルタイムで見るということは無かった。
もちろん、作品自体は知っていたし、数は少ないが読んだことのある作品もある。
ただ、個人的には、楳図かずおというと、建てた家があまりにも派手で近隣住民とモメたという一件が一番印象に残っている。
仕事だけでなく、私生活においても過剰なパワーを発している人というのは、現代では見られないし、時代がそういう人を求めていないような気がする。
自分は昭和生まれだが、昭和の時代には、芸能人や文化人だけでなく一般社会にもエネルギー過多な人たちがたくさんいたような気がする。
楳図かずおも、間違いなくそんなエネルギー過多な人たちの一人だった。
そんな人たちが寿命で少しずつ減っていくにつれて、昭和という時代も歴史の中に消えていくのだろう。