日付が31日に変わった深夜、日銀が金利引き上げに踏み切るというリーク報道が流れた。
そして、31日の金融政策決定会合で日銀はリークの内容通り、政策金利を0.25%まで引き上げた。
その発表を受けて、ドル円は一瞬151.574まで下げたものの、その後すぐに153.886まで戻す荒い値動きになった。
15:30からは植田総裁の記者会見。
会見中はそれほど大きな動きは無かったが、会見の内容が追加利上げも示唆するタカ派なものだったため、会見終了後からズルズルと売られて23時台に149.621まで下落。
その後、FOMCを経て、最終的に31日の安値は引け間際の午前4時台につけた149.607だった。
この日の四本音は「始値152.725 高値153.886 安値149.607 終値149.977」。
値幅4円27銭と非常に大きな値動きだった。
ドル円は今年の3月以来の140円台。これだけ下落の勢いが強いと、明日も、まだしばらくは下げるだろう。
今年に入ってからの冒頭は2023年12月28日につけた140.243が起点になっているので、これを割ってくるかどうかが焦点になると思う。
これが割れなければ、ドル円は再び上昇して下落前高値の161.949が通過点になる可能性があるし、逆に、140.243が割れれば、161.949は今後数年間にわたって当面の高値となる可能性もある。
今後数年のドル円相場を考える上でも、ここはかなり大事な局面だと思う。
また、目を海外に向けると、この日、中東で、ハマスの最高指導者であるハニヤ氏がイラン滞在中にイスラエルの空爆で殺害されるという事件が起こった。
国の内外で大きな動きのあった一日だった。